監督やる気あるの? 金本氏は虎敗戦にのらりくらり“他人事”
阪神の次期監督就任が濃厚な金本知憲氏(47)がCSファーストステージ第3戦で全国放送の野球解説を務めた。
和田監督(53)の退任発表(9月30日)後、はじめて監督候補の「生の声」が聞けるとあってその発言に注目が集まったが、なんとも期待ハズレな内容だった。
六回、巨人に2点目を奪われ、なおも1死一、三塁の場面で阪神がゲッツー態勢をとると、「ここは前進守備だと思います」とようやく自分の意見を述べたかと思ったら、直後には「でも結果的に強い打球がショートに飛んで、ゲッツーということもありますが……」と、すかさず逃げ道を用意。
阪神の敗戦が決まると「この悔しさを忘れてはいけない。悔しさは絶対引きずった方がバネになる。悔しさを忘れず、来季戦って欲しい」と、どこか他人事。揚げ句の果てが「最後は見せ場をつくりましたが、福留、ゴメス、マートンで点を取れなかったんで、あきらめもつくような感じになりました」と、どうでもいいような話しぶりだった。
お茶の間のファンからしてみれば、来季指揮を執るかもしれない監督候補が一体どんな野球をするのか、目指すのか、どんな野球観を持っているのか知りたいところ。しかし自分の意見を述べるどころか、「投手継投は難しい」「何を言っても結果論になる」「最後は監督が決めることですから」と、そこらへんのファンでも言えることばかり。少なくとも「なるほど」とヒザを打つような話はなかった。
これでは何がしたいのか、本当に監督にふさわしい人物なのか、さっぱりわからなかった。