定位置狙うイチローに突如追い風 正右翼手が右膝痛で離脱
今季は指揮官による冷遇も予想されたベテラン外野手が、一転して出場機会が増えそうだ。
マーリンズ・イチロー(42)のことだ。この日はナショナルズ戦に「1番・左翼」で出場。2打数1安打だった。
今季から指揮を執るドン・マッティングリー監督は「去年は必要以上にプレーした。今年は過度に起用することはない」と断言。イチローの出場機会を減らすとほのめかしていたが、ここに来て状況は一変。主砲で正右翼手のジャンカルロ・スタントンが右膝の痛みを訴えてオープン戦を数試合欠場することになったのである。
今回は軽症だけに休養すれば、開幕には間に合う見込みだが、スタントンにとって右膝は古傷だ。12年の手術後も、レギュラーシーズンでは毎年、不調に悩まされてきた。さらに、メジャーを代表する長距離砲だけに相手バッテリーのマークが厳しい。ここ2年連続で死球による故障で欠場している。故障リスクの高い選手だ。
主砲が開幕早々、離脱すれば、残り65本と迫ったメジャー通算3000安打達成に追い風となるが……。