仏MFポグバ驚異の身体能力 “倒立状態”から瞬時リカバリー
フランスで開催中の欧州選手権(ユーロ)グループリーグA組。フランスがスイスと対戦(日本時間20日午前4時キックオフ)し、余力を残した状態でスコアレスドロー決着。ホスト国がA組首位通過で面目を施した。
「戦力が充実。主力と控えの実力差も少なく、目立った穴もない」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)
フランスの中で存在感を示したのが、身長191センチ、体重91キロの大型MFポグバである。イタリアの強豪ユベントス所属の23歳は前半2分、12分、13分と立て続けにシュートを放ち、18分にはピッチ中央からドリブルで突進して35メートルの距離から左足で強烈シュート。クロスバーに当たって外れたが、昨季開幕前に英プレミアの強豪チェルシーから「100億円以上の移籍金でオファーが届いた」と噂になった逸材らしいパフォーマンスだった。
「強靱な身体能力、スピード、高い技術に加えて状況判断の的確さも素晴らしい。前半18分のシュートは利き足ではない左足だったが、左右両足で強烈なシュートが打てるのも、ポグバの持ち味のひとつです」(六川氏)
試合中に相手と競り合った際、頭からピッチに叩き付けられそうになったシーンでは、倒立状態から体勢を立て直し、何食わぬ顔でプレーを続行した。フランス優勝には欠かせない人物なのだ。