由伸監督の注意に忠実 Gドラ1吉川“新人離れ”スロー始動
■「今は見せる段階じゃない」
吉川尚は初日の練習をこう振り返った。
「ティー(打撃)をやるだけでカシャカシャって(シャッター音が)鳴りますからね……。でもこういう職業なんで、見られるのは当たり前。慣れていきたいですね」
高橋監督は「カゼをひいて(マスコミに)めちゃくちゃ叩かれた」と自身の新人合同自主トレを振り返り、意気込み過ぎてティー打撃のボールを空振りした時も「叩かれた」と苦笑い。だからこそ、「張り切ってオーバーペースにならないように。今は見せるとかの段階じゃないから」と注意を喚起した。ドラ1ルーキーはこれを忠実に守ったともいえるが、人の目があればあるほど張り切ってしまうのが新人というもの。それでも吉川尚は「意識して」エンジンを吹かすことなく静かに発進。高橋監督の目にはむしろ、頼もしく映ったかもしれない。