FA人的補償で巨人が失った平良は“菅野級”の逸材だった
DeNAが5日、巨人にFA移籍した山口俊(29)の人的補償で平良拳太郎(21)を獲得したと発表した。
沖縄・北山高から14年にドラフト5位で入団。今季高卒4年目を迎えるサイド右腕だ。140キロ台中盤の直球と鋭いスライダーが武器で、異名は巨人二軍監督の「斎藤雅樹2世」。15年にファーム日本選手権で先発を任され、昨季は二軍の開幕投手も務めた。
一軍では、昨年4月7日の阪神戦でプロ初登板初先発。ヘイグ、福留、ゴメス、鳥谷から4連続三振を奪うなど、敗れはしたが能力の高さを見せた。高橋監督も「本当に期待できる投球だった」と及第点を与えていた。このオフは岡本らとプエルトリコのウインターリーグに派遣。それだけ巨人も有望株として期待していたはずなのだ。
二軍でコンビを組むことが多かった捕手の河野は、平良についてこう話していた。
「いかにも沖縄人って感じで、優しいというか、おっとりしていますね。投手としては、器用にいろんな球種を投げます。褒め過ぎかもしれないけど、タイプでいえば菅野さんに近いですね」