OB酷評の巨人無気力キャンプ 金満補強が原因と評論家指摘
この日の紅白戦で4打数3安打1打点と気を吐いた、高卒3年目の岡本和真(20)にしても、村田ヘッドコーチから「オープン戦で打率3割、5本塁打」をノルマに課され、それをクリアできなければ、二軍暮らしが現実味を増す。年俸1億6000万円のギャレットが左翼のレギュラーを争うライバルとなれば、“結果を出したところで……”と気力を持続させるのも大変だろう。
「首脳陣も大変ですよ。いくら監督が競争だと言っても、選手は現実を見る。コーチが『頑張ればチャンスはある』と尻を叩いても、『なに言ってんだよ』とカラ元気も出ないのが本当のところでしょう。選手だって人間ですからね。報われると思うから、努力を続けられる。甘いという意見もあるでしょうが、毎年のように実績があって、年俸も高い選手が入ってくれば、気力もなえる。それでもひたむきにやれる選手ばかりではない。若手を育てるというなら、その環境をつくるのが球団の仕事です。良くも悪くも常勝を義務付けられた巨人には、そこに構造的な欠陥がある。若手を育て、永続的に血の入れ替えを行っていくことこそが、実は常勝の近道なのに、残念ながら巨人にはそうした視点がない」(前出の山崎氏)