負け戦承知で理事選出馬 貴乃花親方“滅びの美学”のウラ

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 貴乃花一門に所属する部屋は全部で5つあり、投票権のある親方は総勢8人。そのうち、阿武松部屋、大嶽部屋、立浪部屋の3部屋5親方が一門内の「阿武松派」だ。貴乃花部屋には部屋付き親方がいないので、千賀ノ浦部屋の親方が貴乃花親方に1票を投じたとしても、一門内では2票にしかならない。

 要するに一門内の支持者はいないも同然で、阿武松親方に「譲る」票など最初からないのだ。

■損害賠償請求しない代わり

 貴乃花親方は30日の一門会や昨31日の貴公俊の十両昇進会見で終始、笑顔。理事選へ悠然と構えているように見えて、しかし、実際は崖っぷちに追い込まれている。劣勢をはね返そうと、水面下で動き回っているという。

 例えば場所中から2度3度と行った一門会を選挙までにもう一度、開催しようとしているともっぱら。一門内の票はすべて阿武松親方に譲ると言いながら、新たな作戦会議か、それともまだ内部はゴタゴタしているのだろうか。

「貴乃花親方が目を付けたのは伊勢ケ浜一派です」と、ある親方がこう続ける。

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