理事選で露呈した元横綱・白鵬の人望のなさ…票集めで“身内”モンゴル出身親方から総スカン
現役時代の実績がどうあれ、道を踏み外してはアウトである。
弟子の北青鵬による暴力騒動で、2階級降格などの厳罰を受けた宮城野親方(39=元横綱白鵬)。日本相撲協会から「師匠失格」の烙印を押され、今場所は大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花)が師匠代理として、所属力士の指導をしている。
4月以降の宮城野部屋の処遇は伊勢ケ浜一門と協会執行部の判断次第だが、一門内では「当面閉鎖」の意見が多数。宮城野部屋はいったん解散となり、所属力士、裏方は一門内で分散されることになりそうだ。
現在、相撲部屋が解散となった場合は、各力士に希望を聞き、それぞれ振り分けられる風潮がある。ただ、力士はともかく、問題は白鵬を引き取りたがる部屋などない、ということだ。
今年1月、相撲協会の理事選が行われた。理事長就任の野望を抱き、かねて「打って出るのでは」と噂されていた白鵬は出馬を断念。同じ伊勢ケ浜一門からは浅香山親方(元大関魁皇)が出馬し、理事に当選した。
伊勢ケ浜一門は親方数11人。理事選は10票前後が当確ラインとされており、一門だけの票では1人を当選させるのが精いっぱい。浅香山親方を理事に推すことは一門の総意であり、将来の理事および理事長を目指す白鵬は同門の親方衆からも警戒されていた。