お家芸の足封じられ…崖っぷちの広島が温める起死回生の手

公開日: 更新日:

 第5戦で劇的なサヨナラ本塁打を打った柳田も序盤は沈黙した。打率.278とパ・リーグ首位打者にしては寂しい数字だ。それだけ広島バッテリーがソフトバンク打線の「核」を抑えていることになる。広島の畝投手コーチはこう話す。

「日本シリーズで意識しとるのは、徹底して先頭打者を出さないこと。シンプルじゃけど、短期決戦だから、先発投手には初回から攻めの投球で行けと言っている。初回の“入り”が大事。(第4戦で先発した)野村にも『初回から飛ばして積極的に行け』と言った。投球自体はアウトサイドとインサイドの投げ分けができたら問題ない投手。あとはどれだけ相手を攻め込めるかで変わってくる」

 王手をかけられている広島だが、チーム打率を比べると、ソフトバンクが.234なのに対し、広島は.263。打ちあぐねているのは、むしろソフトバンクの方だ。総得点も広島20点、ソフトバンク21点と拮抗している。今季の課題だった広島の投手陣が、日本シリーズでは「武器」でもある。

「足」が使えず得点に結びつかないからこそ、「投」で失点を抑えて勝機を見いだすというのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853