実業団連合は払い損…ナイキ厚底旋風で“1億円効果”に疑問符

公開日: 更新日:

 6日付の日刊ゲンダイでは、スポーツ選手の体に詳しいフィジカルトレーナーの、平山昌弘氏の厚底に関するコメントを掲載。平山氏によれば、このシューズはアフリカ勢の走り方を分析して作られたものと推測されるという。

「ナイキは体を俯瞰的に見て、上半身と下半身が連動したとき両脚はどう動くのかということに着目したはずです。アフリカ選手は、やや前傾姿勢で骨盤近くから上半身をねじり、その反動で脚が前に出ている。前傾姿勢のフォアフット走法だと重心移動で走ることができるのでエネルギー消費が少ない」(平山氏)

 そのような走りのアフリカ選手の能力を最大限に引き出すのが厚底シューズ。厚底を履く日本選手の記録が少しばかり伸びても、アフリカ選手の背中はむしろ遠くなったという見方ができる。

 新しい厚底を履いた選手が東京マラソンで日本記録を出したところで、実業団連合は1億円の「払い損」になる。

【写真特集】2019マラソングランドチャンピオンシップ(MGC) 中村匠吾が優勝

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ