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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

コロナ禍での中断延長に揺れるJリーグを緊急探訪【柏】

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 柏は2011年3月11日の東日本大震災発生による突然のリーグ中断を乗り越え、J1復帰1年目にしてミラクル優勝を果たしている。表現は不適切かも知れないが、この成功体験というのは、非常に大きく、貴重なものだろう。

 9年前も指揮を執っていたのはネルシーニョ監督だった。コーチとしてサポートしていたのも、現在も同じ井原正巳コーチである。当時、MVPに輝いたレアンドロ・ドミンゲス(横浜FC)や日本代表DFの酒井宏樹(マルセイユ)など主力選手の大半はチームを離れたが、生え抜きの35歳の大ベテラン・大谷秀和ら数人は健在だ。

「2011年は中断期間にもう一度キャンプを行い、足りない部分を高めたり、戦術を浸透させる時間を持てた。ネルシーニョさんが競争を求めていた分、全員が高いモチベーションを持ってやれたのが良かったと思います」

 江坂は述懐する。

 今季もJ1復帰の初年度だ。3月に1カ月のリーグ中断――。状況は酷似している。「『あの時と同じ流れが来ている』と言われることも多いですね」と大谷は当時と今を重ね合わせていた。

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