桃田が白星復帰 年明けは事故と条件重なる試練のタイ遠征

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 心理的な後遺症が残っている可能性は否定できない。事故が引き金となってPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するリスクはある。事故時と同じような状況、環境に置かれると、嫌な記憶が思い起こされるため、細心の注意が必要になる。

 1月のワールドツアーが行われるタイは桃田が事故に遭ったマレーシアの隣国だ。両国とも熱帯性気候で、1月の平均気温は20度を超えるなど、似たような環境だ。

 世界ではPTSDに苦しむアスリートは決して珍しくない。競技中のアクシデントで負傷した以外にも、指導者によるパワハラ、セクハラにより、PTSDを患ってパフォーマンスに悪影響を及ぼしたトップ選手はゴマンといるのだ。

 世界ランキング1位で東京五輪に臨むことが確実な桃田は、言うまでもなく金メダル―――の最有力候補だ。すでにパフォーマンスは全盛期のキレを取り戻しつつあるだけに、まずは仕切り直しとなるタイ遠征で結果を残し、東南アジアでの悪いイメージを払拭するしかない。

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