巨人がひっそり獲得ハイネマン “逆転Vのキーマン”には致命的弱点が
「イキがいいみたいよ」
そう言って、原監督が期待を寄せている。
東京五輪の喧騒の裏で巨人がひっそりと獲得したスコット・ハイネマン(28=右投げ右打ち)。6日に発表された年俸30万ドル(約3300万円)の外野手は、走攻守の3拍子が揃った好選手との触れ込みで、スポーツ紙は「逆転Vのキーマン」と書いているが……。
米球界に詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「メジャーでの実績に特筆すべきものはありません。レンジャーズでデビューし、今季からレッズに移籍。メジャー3年間の通算成績は68試合出場で打率.172、5本塁打、17打点。3Aでは通算166試合で打率.304、20本塁打、86打点の成績を残しているものの、今季に限れば.279、1本塁打と3Aでも苦労していました。センターが本職の守備は一塁もでき、1A時代に30盗塁をマークするなど足もある。ただし、日本の野球に順応できるかと言えば、致命的になりそうな弱点があります」
打者として変化球がからっきしだというのだ。メジャー通算の球種別打率を見ると、特にカーブやスライダー、チェンジアップの変化球には70打数8安打の.114、0本塁打。空振り率も67%とハッキリとしたデータが出ている。