花巻東“怪物”佐々木麟太郎の進路はこの夏次第 プロ入りには課題山積も環境一変の可能性
とはいえ、この夏の活躍次第で佐々木麟を取り巻く環境が一変する可能性もある。セ球団のスカウトが言う。
「甲子園まで勝ち進んで目が覚めるような本塁打をライトスタンドに叩き込むようなら、もともと注目度が高い子だから一気に高校野球のスターになる。まして優勝しようものなら、『人気』という付加価値が付いて、ドラ1候補に浮上するでしょう。高校野球のスター選手が好きな巨人や阪神が腰を浮かすかもしれない。ただ、進路について大きな発言力を持っている佐々木監督がどう判断するか。教え子の雄星も大谷も即メジャーを希望しながら、まずは日本でプレーするよう背中を押した。冷静かつ慎重な考えの持ち主という印象がある。周囲がいくら盛り上がっても、息子がどこへ進めばベストなのか、きちんと判断を下すはず。1位指名ならプロへ行くのか、指名順位関係なくプロ一本なのか、はたまた大学へ進学するのか……。慎重に調査をしないといけません」
23日は夏の岩手大会の抽選会が行われ、花巻東は初戦で花巻農と黒沢尻北の勝者と戦うことが決まった。この夏の結果が、本人の進路に影響しそうだ。