照ノ富士が膝の負傷をだましだまし苦慮しながら相撲を取っていた時は、横綱の1強。それがいなくなった途端、番付に関係なく横並び一線となっているのが、土俵の現状だ。
照ノ富士はこの日、休場届を提出。診断書には「両変形性膝関節症で30日までの休場を要する見込み」とあったが、すでに両膝にメスを入れており、数場所の休場が予想されている。復帰後もどれだけ相撲が取れるかは未知数で、少なくとも横綱休場の間は当面、「本命不在」の土俵が続くのは間違いない。
膝の悪い照ノ富士に勝てなかった力士ががん首を揃えても、それは「群雄割拠」にあらず。「ドングリの背比べ」が解消されるのは、いつになるのやら。