西武1位・蛭間拓哉 屈強な下半身は相撲のおかげ…挫折乗り越えた早大野球部副主将の意外な一面
■手紙はレターセットで
蛭間は後にチームからの信頼を取り戻し、今年は副主将を務めた。そんな蛭間には意外な一面がある。美恵子さんが言う。
「節目節目、というわけではないですが、気が向いた時に手紙を書いてくれるんです。ノートを破いたものではなく、ちゃんとレターセットで。高校から寮生活になった時は朝ごはんを作らなくてよくなった私に『ゆっくり休んでください』と書いてくれました。やっぱりもらうとうれしいですね」
挫折の時もどっしり構えて見守り続けた両親にプロで活躍する姿を見せたい。
▽蛭間拓哉(ひるま・たくや) 2000年9月8日、3人きょうだい(姉2人)の末っ子として群馬県桐生市で生まれた。水泳、相撲を習うも、サッカーには強い拒否反応を示したとか。小学3年から野球を始め、6年時には西武ライオンズジュニアに選抜。中学時代は前橋桜ボーイズで関東大会優勝。浦和学院高で3年夏に主将として甲子園8強入りに貢献、U18では副将。早大時代も大学日本代表に選出された。左投げ左打ち。身長176センチ、体重87キロ。