プラン崩壊で焦る渋野日向子の現在地…日本開催の米ツアー大会出場危うし、来季シードも黄色信号
あるツアー関係者は「左手親指の故障について詳細を語らないので、すべてはわかりませんが……」と前置きし、こう語る。
「昨年末に、20年限りで離れた青木(翔)コーチの元へ戻り、トップが低いフラットなスイングをやや縦振りに変えた。突貫工事でシーズンに入り、シェブロンでは練習ラウンドからフルスイングできず左手にはテープが巻かれていた。スイングを変えたことが影響したのではないか。その後は左手親指を庇うためにベースボールグリップに変えたりしたが効果はなく、すぐにインターロッキンググリップに戻した。本来なら故障が完治するまで戦列を離れればよかったのだが、人気選手で多くのスポンサーを抱えているし、全米女子OPの開幕に合わせて米国レクサスとの契約発表もあっただけに、欠場するわけにはいかなかったのでしょう。チームのハンドリングを疑問視する声もあった」
関係者は続ける。
「左手の故障は不運ですが、スイング改造が原因とすれば、それは自分が決めたことです。国内開催のTOTOに出場して
優勝争いすることはスポンサーへの恩返しになるし、本人もそのつもりでしょうが、今季のプランが大幅に狂ってしまったのは短期間のうちにスイングを何度も変えたことと無関係ではないでしょう」
春先は昨年より明らかに高くなっていたトップ位置が、最近はまた低くなっている。迷える渋野の完全復活はまだ先のようだ。