初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

公開日: 更新日:

「朝稽古は他の部屋とは一風違う」

 もちろん、素材に優れた弟子を集めただけで関取を量産できるわけではない。重要なのは入門した後の稽古だろう。

 角界OBは「伊勢ケ浜部屋の朝稽古は他の部屋と一風違う」とこう続ける。

「朝稽古は一般的には、早朝まだ暗い時間から、新弟子、序ノ口、序二段と番付の低い順に稽古場に下りてきて、稽古をする。しかし、伊勢ケ浜部屋の朝稽古は8時開始。番付の下から稽古をするのは同じだが、スタートの時点で横綱を含め、全員揃っている。幕内力士がいれば緊張感は違うし、若手はその時々でアドバイスももらえる。さらに稽古量も多く、若い衆は1日100番はザラ。そうでなくとも50番程度は当たり前。そんな稽古を午後1時くらいまで、みっちり5時間はやるのだから、他の部屋の力士とは鍛え方が違うわけです」

 伊勢ケ浜部屋が一大勢力となるのは当然ということだ。

  ◇  ◇  ◇

 同部屋所属の横綱・照ノ富士はすでに満身創痍。●関連記事【もっと読む】…では、八角理事長と芝田山親方が照ノ富士について、「元横綱」ならではの視点で語ってくれた。その中には「照ノ富士が一番、新横綱の誕生を望んでいるんじゃないかな」という衝撃の言葉も飛び出している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動