協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

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■GMOと楽天が大会から撤退

 各主催者の協会への猜疑心は今に始まったわけではない。放映権問題では、協会と対立した大会が撤退した。21年「GMOインターネット・レディース」だ。インターネット中継は有料しか認めないという協会の強硬姿勢に主催者があきれたからだ。協会のやり方と違う大会主催者には「やめてもらって結構」とばかりに排除の論理が鮮明になり、この時から「協会とは歩み寄って話し合いができない」(大手広告代理店関係者)というイメージが広まった。

 特別協賛会社移行にも不安を感じている。

 協会が主催する看板大会で、楽天グループの特別協賛で21年からスタートした「楽天スーパーレディース」も、たった3年で終わった。

「楽天GORA会員を対象にイベントを開催し、ツアーと同じコース設定でプレーしてもらう予定だったが、ピン位置は協会に権利があり、イベント開催は許さないと横やりが入って中止になった。試合会場を決める際にも一悶着あり、協会は融通が利かない。大会開催はあまり意味がないとツアーからの撤退を決めた」と、大会関係者は証言する。

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