技術とメンタルを試す究極のセッティングがデシャンボーとマキロイの好勝負を引き出した
勝負は最終18番のパットが明暗を分けました。マキロイは1メートルのパーパットがカップに蹴られ、デシャンボーはバンカーから55ヤード先のピンに向かって打った3打目を1.2メートルへつけ、これを沈めて2020年大会以来のメジャー2勝目を手にしました。
松山英樹(32)はデシャンボーと4打差の通算2アンダー6位に終わりました。8番まではパーが続く重い雰囲気の中、そこで一つでもバーディーパットが入っていれば流れは変わっていたでしょう。ショットが安定していただけに、本人も悔しかったはずです。
若手が台頭してきた日本勢の中にあって、松山の実力はやはり別格です。首や背中の痛みに苦しんできましたが、今回は「まだまだ若手には負けないぞ」という気概を感じるプレーを見せてくれました。7月の全英オープンは体調を整え、2021年のマスターズ以来となるメジャー2勝目を目指して欲しいものです。