米国に準々決勝敗退でメダルなしも、なでしこに光明を見た。決して悲観することはない。
DF古賀は、大会を通じて主力の一人としてプレー。米国戦は3バックの右で先発起用されて前後半の計90分、体を張って奮闘した。
攻撃系選手ではFW藤野が一次リーグ初戦のスペイン戦で見事な先制FK弾を叩き込み、2戦目のブラジル戦ではMF谷川が決勝点となるロングシュートを決めた。3戦目のナイジェリア戦ではMF浜野がクロスに合わせて先制ゴール。3-1の勝利に貢献した。
日本の女子サッカーは「長短のパスを繋ぎながら試合の流れを握る」のがストロングポイントではあるが、パス回しに汲々とするあまり、自ら仕掛けていく積極性に欠けるきらいがあった。
しかし、若き3人のアタッカー陣に共通するのは「自らドリブル突破して果敢にシュートを放ってゴールを決める」ことが、しっかりと身についている点である。まだまだ伸びしろもあり、これからの女子サッカーを牽引してくれるだろう。
代表チームには「世代交代」をスムーズに進めつつ、レベルアップを図っていくことが求められる。常に若手がいることで中堅、ベテランたちは良い刺激を受け、健全な競争原理が生まれる。
なでしこジャパンの今後に期待したい。