日本ハム&ロッテの札束攻勢に揺らぐ“巨大戦艦”ソフトバンク…来季のパは西武以外5球団で混戦へ
そこで今季、独走Vを果たしたソフトバンクだ。2位の日本ハムに13.5ゲームもの大差をつけたものの、日本シリーズではセ3位のDeNAに足をすくわれた。
「石川柊が流出した上に大ベテランの和田も今季限りで引退。正捕手の甲斐もFA権を行使し、巨人との争奪戦に発展している。一方、オフの補強は、中日の抑えのマルティネスの獲得に乗り出しているものの、巨人有利が伝えられている。メジャー帰りの上沢を獲得できるかどうか。昨年は山川、一昨年は近藤、有原を獲得したような大型補強は不発に終わりそうな気配です」(関係者)
「巨大戦艦」と言われ、圧倒的な戦力を誇ると言われるソフトバンクだが、日本シリーズの結果を見ても、来季は必ずしも絶対的に有利とは言えないのではないか。コーチ経験のある球団OBが言う。
「一番の課題はブルペンでしょう。シーズン終盤の9月に勝ちパターンの松本裕、藤井が故障で離脱し、津森も安定感を欠いたことで、日本シリーズは苦戦。代役の若手投手が打ち込まれるなど、実力不足の感は否めません。先発は今季14勝で最多勝を獲得した有原を筆頭に、モイネロ、スチュワート、大関、大津と5人は揃いそうですが、6番手以降は不透明。今季3勝に終わった東浜が復活すればまだしも、ライバル球団に付け入るスキはあるでしょう」