新書あらかると
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「人形(ひとがた)」モー・ヘイダー著 北野寿美枝訳
A・Jが上級看護コーディネーターとして働くブリストル市の重警備精神科医療施設でスタッフの欠勤が続出。自傷他害の危険性が高い患者を収容する同施設は、元は救貧院で、患者たちは当時の職員の亡霊「ザ・モード…
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「首都直下地震」平田直著
首都直下型地震と、それがもたらす社会への影響を最新の地震学の知見とともに解説するサイエンス・テキスト。 東京都を中心にした150キロ四方範囲では、過去100年間に阪神淡路大震災をもたらした地…
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「STプロフェッション」今野敏著
百合根がリーダーを務めるSTは、世田谷署管内で発生した不可解な連続誘拐事件の捜査に乗り出す。誘拐された3人はすぐに解放されたが、拘束中に犯人から呪いをかけられたと話し、事件から2週間後、3人のうち2…
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「一回半ひねりの働き方」平川克美著
何のために働いているのか、給与とは誰が何に対して払っているのか、など会社や働くことの本質について深く思索をめぐらす名著の復刻。 勝ち負けや、戦術・戦略などビジネスが戦争のアナロジーで語られる…
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「厳選500 ジャズ喫茶の名盤」後藤雅洋著
老舗ジャズ喫茶の店主による名盤ガイド。 ジャズの名盤には、音楽的にも優れ、ジャズとしても素晴らしい「音楽的名演」と、ジャズの聴きどころをつかんでいないと面白さが見えてこない「ジャズ濃度」の高…
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「10年後破綻する人、幸福な人」荻原博子著
10年後も安心して暮らせるように経済・投資・年金・介護・不動産に関する基礎知識を伝授するマネー学講座。 10年後の経済状況を、著者は東京五輪が終わった途端に景気は急激に悪化するが、国家破綻す…
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「十津川警部 北陸新幹線殺人事件」西村京太郎著
鉄道雑誌の記者・伊東は、開業する北陸新幹線を取材するため徹夜で並んで一番列車の座席を予約する。直後に声をかけてきた男に頼まれ、確保したグリーン車の1Bの席を彼のグランクラスの席と交換する。当日、なぜ…
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「真田幸村 家康をもっとも追いつめた男」河合敦著
絶大な人気を誇る戦国武将・真田幸村だが、確かな記録に基づいてその生涯を描いたら原稿用紙10枚程度で事足りてしまうほどの記録しか残っていないという。彼が歴史上に名をはせたのは、大坂冬の陣から夏の陣まで…
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「堕ちられない『私』」香山リカ著
精神科医である著者の診療室に救いを求めてやってくる人たちには、共通して「決定的に欠けているもの」があるという。それは「堕ちる力」だそうだ。上昇志向を絶対的な善とする世の中の価値観が強大化し、自分を叱…
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「一九四四年の大震災-東海道本線、生死の境」西村京太郎著
浜名湖岸に立つ雑居ビルの3階「フジタ浜名湖地震津波研究所」から出火。研究所を一人で守り続けてきた武が焼死体で見つかる。妻の美里は、あることを告発するための覚悟の焼身自殺だと直感する。 武は何…
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「会社という病」江上剛著
エアバッグ大量リコール、不正会計、杭打ち不正など一流企業で頻発する不祥事。その原因は、社員が疲れているからだと著者は指摘する。好業績に浮かれる経営者は、社員が抱える悩みや不安に気づかず、「もっと働け…
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「地名の楽しみ」今尾恵介著
地名の奥深い世界を解説したコラム集。 河岸段丘の崖を昔の人は「ハケ」や「ママ」と呼んだ。漢字伝来以前からそう呼ばれたため、多摩川沿いの羽ケ下(羽村市)や、八ケ下(日野市)などのようにさまざま…
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「私立探偵・小仏太郎函館殺人坂」梓林太郎著
探偵の小仏に元同僚で警視庁捜査1課の宅間から依頼が舞い込む。移送中に豪雨災害に巻き込まれ、一時釈放した殺人の容疑者・田宮の行方を捜して欲しいというのだ。 8年前、警察官だった田宮の父親が強盗…
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「小学校社会科の教科書で、政治の基礎知識をいっきに身につける」佐藤優、井戸まさえ著
官僚と国会議員として、政治の現場に関わってきた著者2人が、対談形式で政治の基礎知識を解説した大人のための教科書。 その内容を消化できれば、政治に関するニュースの大半は理解できるという小学校6…
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「入門 マイナンバーの落とし穴」週刊エコノミスト編集部編
いよいよ始まったマイナンバー制度のハンドブック。「マイナンバーで副業や無申告がバレてしまうことはないか」「会社で管理している他人のマイナンバーが情報漏洩したら民事賠償額はどのくらいになるか」など、国…
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「消えたイングランド王国」桜井俊彰著
1066年、イングランド王国は後の征服王ウィリアム1世が率いるノルマン人=フランス人に征服される。以降、アングロサクソン人=イングランド人は国王、貴族、上級聖職者などの地位から追放され、フランス語を…
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「美術館の舞台裏」高橋明也著
美術館の現役館長が、美術館やそこで行われる展覧会の仕事の実際を案内するエッセー。 現代的美術館の始まりは、1793年オープンのパリ・ルーブル美術館だという。一方、日本では明治以前まで「美術」…
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「飛行機はどこを飛ぶ?航空路・空港の不思議と謎」秋本俊二監修
空には道路も標識もないが、飛行機は自由に飛べるわけではなく、人の目には見えない「航空路」を飛んでいる。航空路は、ルートだけでなく飛ぶ高さや他の飛行機との間隔など、国際的な決まりがある。そんな航空路や…
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「カレル・チャペック 小さな国の大きな作家」飯島周著
チェコの国民的作家カレル・チャペック(1890~1938年)の生涯とその作品世界を紹介する文学読本。 さまざまなジャンルの作品を多数残した氏だが、その基本はジャーナリストだった。1917年に…
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「ほめると子どもはダメになる」榎本博明著
近年、家庭や教育現場に蔓延する「ほめて育てる」という思想の問題点を考察した教育論。 学校や職場に「傷つきやすい」「頑張れない」「意志が弱い」若者が増加。こうした現実に「ほめて育てる」や「叱ら…