「消えたイングランド王国」桜井俊彰著
1066年、イングランド王国は後の征服王ウィリアム1世が率いるノルマン人=フランス人に征服される。以降、アングロサクソン人=イングランド人は国王、貴族、上級聖職者などの地位から追放され、フランス語を母語とするノルマン人に取って代わられた。この「ノルマンの征服」以前のオールド・イングランド時代に、襲来するデーン人(バイキング)と向き合ってきたアングロサクソン人たちの戦いぶりを描いた歴史読み物。
オールド・イングランドは、ノルマンの征服までわずか142年しか続かなかったが、その歴史は現代のイギリス人にも深く刻み込まれているという。アングロサクソン人としての誇りと生き方が集約された戦士たちのドラマを紹介。(集英社 760円+税)