オンエア前に他局が結果速報 フジにスポーツ中継の資格なし
4月6日の「プロボクシング」(フジテレビ系)は、井上尚弥の最短世界王者奪取に沸いたが、録画中継だったので「井上は前回、生中継だったじゃないか」「しかも八重樫もやるダブルタイトル戦なのになぜだ!」とボクシングファンからはブーイングが出ていた。ボクシングで録画はたまにあるとはいえ、今回の中継は夜10時スタートで、井上の試合は11時台のオンエア!
観戦に行った人の話では、メーンイベントは9時ごろだから、2時間以上も時差があると、ネットで結果を調べずに待つのはつらい。
しかも今回はアクシデントが……。井上の試合のオンエア前に、NHKがスポーツニュースで井上王座奪取を報じてしまったのだ。「ボクシングが始まるまで野球の結果を見て時間つぶすか」と思ってた人は「井上勝利!」を目撃して唖然かドッチラケだったろう。
■“暗黙のルール”も意味なし
本来、スポーツの放送に関しては、録画中継が終わるまで他局はスポーツニュースで報じてはいけない暗黙のルールがある(五輪を除いてニュース速報的にテロップでも知らせない)。しかし今回のように時間差が大きかったり、放送が遅い時間だと、他局にニュースされる事故が起きる。