金目当てと罵られ…水商売あがりの女が“禁断不倫”に走るとき「義弟がたまらなく愛しくて」#1

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コクハク

身内の婚外恋愛に溺れた女

【不倫依存~婚外恋愛を謳歌する男女】

 あまたある不倫でも「身内の婚外恋愛」は珍しくないのかもしれない。

 今回取材に応じてくれたのは直美さん(45歳主婦/子供ナシ)だ。 彼女は、夫の実弟・浩介さん(50歳・水道修理業/妻子アリ)と関係を持ってしまったひとりだ。

 直美さんは語る。

「両親を早くに亡くしたせいで、20代から夜の世界で働いていました。最初は池袋のキャバクラ、そして新宿のスナックやバーなど転々と。30歳を超えたあたりから、お客様に『ママ、もっと若い子をつけてよ』などと言われることが続き、ショックを受けましたね」

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31歳で初めての昼職に

 この経験から、直美さんは31歳で昼の仕事への転職を決意。運よく保険会社の外交員になったという。

「初めての昼職で戸惑うことも多かったのですが、新人研修を終え、必死に働きました。幸い、接客業で人と話すことに慣れていたので、徐々に売り上げをアップしていけたんです。

 保険会社に勤めて2年、33歳のときに同じ職場の先輩から10歳年上で現在の夫となる男性を紹介されました。夫の勝久さん(当時43歳)は都内北部の和風邸宅に両親と暮らし、2棟のマンションや駐車場を持つ資産家です。

 地主で資産家の長男として育った彼は、少々気難しい面もありましたが、資産運用や宅建の勉強会に通ったり、近隣のボランティア活動にも積極的に参加するなど、真面目で思いやりのある人でした。幸い、私を気に入ってくれて交際へと発展したんです」

遺産目当てと罵られ…

 翌年、2人は結婚。二世帯住宅では、義理の両親も優しかったという。しかし、悩みの種もあった。

「近所に住む夫の実弟の妻が『直美さんは遺産目当てだ』と何かにつけて文句を言ってくるんです。元々気が強いタイプで、浩介さんも尻に敷かれているようで…。確かに、貧乏育ちの私にとって夫の経済力は魅力のひとつでしたが、夫自身に惹かれたのも事実です。

 それに、長男の嫁としての苦労も多かったんですよ。舅は常に家のリビングでテレビを見て私を家政婦のようにこき使いましたし、義母は『早く孫の顔が見たいわ』とプレッシャーをかけるんです。

 しかも夫は倹約家を通り越したケチ、私が自由になるお金は月にたった4万円。その範囲内で美容室に行ったり化粧品を買ったり…知人との呑み代を稼ぐため、家事をこなしながらパートもしました」

誰にも言えない過去

 実は直美さんには後ろめたい出来事があった。

「私…水商売時代に中絶をしたんです。相手はキャバクラのお客様。でも彼は妻子持ちで、堕胎の選択しかありません。水商売の件も中絶のことも家族には絶対に内緒です。

 その上で妊活を強制されて、かなりプレッシャーでした。結局、不妊治療に500万ほどかけましたが、妊娠できなくて…今年、45歳になったのを機に不妊治療は終了。義理の両親も『子供は授かりものだから』と慰めてくれて、そのときばかりは優しさに涙が出ましたね」

ストレスと孤独にさいなまれる日々

 しかし運命は残酷だった。夫・勝久さんの実弟の娘・真紀さん(24歳/主婦)が子供を産んだのだ。

「義理の両親は大喜びで、真紀さんが孫娘を連れてくるたび、10万、20万と小遣いをあげていましたね。さすがに腹が立ちました。

 私には夫を通して月4万の小遣いで、それ以上欲しいなら自分で稼げというんです。結婚して10年が経ち、舅は認知症にかかってオムツ生活です。

 腰が痛いという姑の代わりに、舅の着替えや食事は私の担当で、夫は相変わらず資産運用の勉強会やボランティア活動。酒は呑めませんが地域住民との交流も活発です。

 私だけが家事や介護で疲弊してしまって…『将来的には遺産はもらえても、ハズレくじを引いた』とストレスが溜まって、毎晩、寝室で赤ワインを一本空けて寝ていました」

まさかの離婚

 このタイミングで、予想外のことが起こった。義弟の浩介さんが気の強い嫁と離婚したのだ。

 直美さんは語る。

「私のことを『遺産目当ての直美!』『子供も産めない役立たず!』と罵っていた憎たらしい女です。

 聞けば、浩介さんに対しても傲慢で夫婦喧嘩が絶えなかったそうです。娘の真紀さんが出産したのを機に『真紀と孫は僕ら家族が育てるから』と多額の慰謝料を渡して離婚が成立したそうです」

 がめつい嫁と離婚したせいか、浩介さんはたびたび実家に夕食を摂りに来るようになったという。

家族が寝静まった夜に…

「浩介さんは夫の勝久さんと違って、とても優しいんです。『直美さん、いつも家のことを頑張ってくれてありがとう』『直美さんの手料理、すごく美味しいよ』などと、夫は決して言ってくれない言葉をかけてくれて…。それだけじゃありません。家族がそろったとき、お酒が吞めるのは私と浩介さんだけ」

 義両親は高齢のためお酒は呑まず、夫の勝久さんは下戸、姪の真紀さんは授乳で禁酒中、真紀さんの夫はタクシー運転手のため、仕事が不規則で集まりには不参加。

 夕食後は、自然とキッチンテーブルで浩介さんと2人で晩酌をするようになりました。視線が絡むたび、照れたように目を伏せる浩介さんがたまらなく愛しくて、私も甘くスリリングなひと時が幸せで…。

 ある日、浩介さんだけが夕食に来て、食後は皆、寝室に戻ったんです。キッチンテーブルにはいつものように2人きり。彼はほろ酔いの目で、私を見つめました。

――アニキには悪いけど、俺、直美さんが好きだ。

――私も…浩介さんのこと…好き。

「この夜をきっかけに、私たちは道ならぬ道を進むことになりました」

 続きは次回。

(蒼井凜花/作家・コラムニスト)

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