ロコ吉田知那美が初代アジア主将に選出も…カーリング世界初のプロリーグ参加に高すぎるハードル
どこまでカンフル剤となるか。
カーリング女子「ロコ・ソラーレ」に所属する吉田知那美(33)が来年4月発足のプロリーグ「ロックリーグ」でアジア太平洋チームの主将を務めることになった。
「ロックリーグ」はカナダの興行企業が発足させたカーリング世界初のプロリーグ。世界の各地域(アジア太平洋、米国、カナダ、欧州)から計6チームが参加し、チームは男女混合で編成される。開幕は来年2月のミラノ五輪と世界選手権が終わった同年4月を予定しているという。
日本では「マイナースポーツ」に位置づけられるカーリング。五輪開催の前後では盛り上がるものの、それ以外の時期では注目される機会が少ない。かつて、ロコ・ソラーレの本橋麻里(38=現・代表理事)が18年平昌五輪で銅メダルを獲得し、帰国後の会見で「4年に一度のカーリングと言われている」と発言。カーリングが置かれる厳しい現実を的確に表現したひと言として話題になった。
ロコがメダルを獲得して人気が高まったとはいえ、競技普及には苦戦。18年には世界選手権にも出場した実績を持つ富士急行カーリング部「チーム富士急」は22年に休部。22年の日本選手権でフォルティウスから金星をあげた「シュトラール」も昨季で解散した。多くのチームが実業団という形で社業と並行しながら細々と活動しており、独自に営業活動やイベント開催でスポンサーを獲得しているロコは、まだマシといえる。