音無美紀子に「村井だけはやめとけ」と言った地井武男の兄心
ドラマデビューから42年のベテラン女優の音無美紀子さん(64)は、幼少の頃から“ちぃさん”にお世話になっていて…。
エースのジョーと呼ばれた巨人の城之内投手がうちの母の実家とお付き合いがあり、私が小学5年当時に巨人に入団され、「巨人の多摩川グラウンドに近い下宿を探してほしい」と母が頼まれたんです。私の家は久が原なので近所に部屋を見つけてあげたら、城之内さんの従兄弟にあたる、18歳の地井武男さんも同居し始めた。それから地井さんは時々、城之内さんと私の家にご飯食べにきて、すぐ仲良くなりましたよ。かわいがってくれましたから。私と妹を連れて地井さんの田舎に連れてってくれたこともあった。地井さんの家はトイレが家から離れてて夜に行くのが怖かったけど、「ついてってあげるから」と懐中電灯持って一緒に行ってくれるやさしいお兄ちゃんでした。
地井さんは私が16歳の時に映画デビューされ、「俳優だったんだ!」とはじめてわかった。
「実は私も女優になりたい」と打ち明けたら、劇団若草の先生を紹介してくれて、それがきっかけで私は芝居の世界に入ったんです。