BORDER出演 波瑠を開花させた谷口正晃監督“マジック”
春の新ドラマの中でも要注目! 死者と対話ができる能力を持つ刑事役を小栗旬が演じている木曜ドラマ「BORDER」(テレビ朝日系)で、沖縄のユタ(民間霊媒師)一族の血を引くエリート検視官という難役を演じる。演技派女優への階段を駆け上がっている22歳には、演技開眼のきっかけを作ってくれた恩人がいた―。
伊集院静原作のドラマ「いねむり先生」での夏目雅子役の演技など、一気に演技派女優の仲間入りをした感がある。そのきっかけとなったのは一昨年公開のオムニバス映画「BUNGO~ささやかな欲望~」の一編、林芙美子原作の「幸福の行方」に主演してからだった。彼女にとってこの短編でメガホンを取った谷口正晃監督との出会いは衝撃だった。
「短編映画なので少ない日数で集中的に濃い撮影が続く日々で、緊張の連続。出演する側からすると楽な日がまったくない。谷口監督はそんな中でも役者に自然のままにいさせてくれる監督だったんです。撮影中には予想外のことが起きるのが常ですが、そんな時もあるがままに受け入れてくれたので驚きました」
これまでに「時をかける少女」「乱反射」などを手掛け、若手女優の演出に定評がある注目の映画監督が、彼女にもマジックをかけたようだ。