音楽芸人こまつ 高校を卒業したくて「路上ライブ」デビュー
■東京での路上ライブは稼げなかった
貧乏になったのは東京に行ってから。ひとつ年下の男とフォークグループを組むため上京したんですよ。でも僕は住むところがなく、ライブハウスに掃除する代わりとして泊めてもらうようになった。稼ごうとして路上ライブやると東京は目と耳が肥えてる人たちばかりで、すぐ飽きられ人が集まらなくなった! しかも苦情が多い。池袋や新宿の繁華街でライブしてると、おじいさんが「うるせえ!」と言いにきたり警察呼んだり。三宮の稼ぎを基準に考えて上京したのが甘かった。
ライブハウスでオールナイトライブがある時は路上で寝ました。この頃が貧しさのピーク。インスタントラーメンをライブハウスで毎日食ってたから栄養が足らなくて病気になりましたね。フォークも3年やったけどダメで、ひとりに戻りました。
その後にまたトランペットとキーボードでやりだしたら、今度は人が集まるようになった。「めざましテレビ」(フジテレビ系)のスタッフさんが「ドキュメンタリーにしたい」と僕の路上ライブを取り上げてくれた。そこからテレビに出始め、お笑いブームの頃は「爆笑レッドカーペット」(同)にも出られたんです。その頃はさすがに部屋を借りてました。