ヒロインに初の外国人 NHK朝ドラ「マッサン」“奇策”の吉凶
そこにきて今回の「マッサン」は、これまでの朝ドラにはない、国際結婚の夫婦にスポットをあてた作品。加えて、外国人ヒロインである。今年3月のキャスト発表以降、年配の視聴者も多い朝ドラで受け入れられるのかと、不安視する声もあるが、実は内部からは「外国人ヒロインでよかった」という声も上がっている。
■主役に視聴率の重圧がかからない
「お化けヒットになった『あまちゃん』の後の『ごちそうさん』でヒロインを演じた杏は並々ならぬ重圧の中で撮影を乗り切った。結果的に『あまちゃん』を超える数字を叩き出しましたが、胃液を吐くほどのプレッシャーだったはず。今作も高視聴率を記録した『花子とアン』の後ゆえ、プレッシャーは当然ですが、ただ、外国人俳優には視聴率の概念がない。数字に一喜一憂して振り回される心配がないのは大きな救い。プロ野球で絶体絶命のピンチの時に、助っ人の外国人をマウンドに上げると、日本人投手のようにあれこれ悩まないから案外、うまく打ち取るケースと同じ。今回が外国人俳優だったのは天の配剤だったかも。その分、制作陣のプレッシャーたるやですが」(テレビ関係者)
制作統括の櫻井賢チーフプロデューサーはこの日、「シャーロット自身がここ最近、何か大きな山を越えたようで手応えを感じているようです。(作品の出来栄えは)期待以上」と語った。
外国人ヒロインの登板という奇策が望外のヒットを呼び込むかも!?