また落選でもメゲず…正統派「ハルキスト」の必要十分条件

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 今年も「ノルウェイの森」に程近いスウェーデンから朗報は舞い込まなかった。村上春樹(65)のノーベル文学賞はまたもお預け。これに最も落胆しているのが、約80万人の自民党員より多い、全国100万人(推定)の“ハルキスト”たちだ。

 今回、最もショックを受けているのは、増刷を狙った出版社より、全国の村上ファンたち。ハルキストとは、村上春樹の熱狂的なファンのこと。単なる読者の枠にとどまらず、村上自身の生きざま、著作物から多大な影響を受け、生活スタイルまで真似る人たちだ。代表作「1Q84」の購買層は男女比で45対55だが、ハルキストの9割は女性とされる。

 村上春樹といえば、好きか嫌いか両極端に分かれる作家だが、隠れハルキストを見分けるのは意外と簡単だ。

 例えば、「わたし、コーラをかけたホットケーキが好き」という女性がいれば、間違いなくハルキストだ。このゲテモノ的な料理は、村上の処女作「風の歌を聴け」に登場していて、村上ファンはこんな食べ方をする。ツウは、村上ファンが集う東京・荻窪にあるジャズカフェ「6次元」でこれを食べる。ここは、以前、村上が作家になる前に経営していた「ピーターキャット」を再現した店だ。

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