また落選でもメゲず…正統派「ハルキスト」の必要十分条件

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 かようにハルキストたちは小説の中の主人公に感情移入するあまり、ついつい好物まで一緒になってしまうという特徴がある。「ローストビーフのサンドイッチはおいしいよね」(「ダンス・ダンス・ダンス」)と言う人がいれば、120%ハルキストだ。

 音楽は作品の中で出てくる、ヤナーチェクのシンフォニエッタ(「1Q84」)やリストのピアノ曲集「巡礼の年」(「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」)などがお気に入り。「猫好き」(「1973年のピンボール」)で、「1Q84」の主人公がJR中央線「高円寺」に住んでいることから、高円寺周辺にやたら詳しい。

 彼らは、村上自身のライフスタイルからも影響を受けている。

「村上さんが毎朝4時起床の“超朝方人間”ということから、ファンなら一度は早起きに挑戦しているはず。パソコンも彼と同じマッキントッシュを使い、彼に影響されてジョギングを始めた人も多いですね。私もその一人です」(出版関係者)

 村上は毎日1時間は走ったり、泳ぐという。また、野球ファンでもあり、ボストン・レッドソックスとヤクルト・スワローズをこよなく愛す。

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