「劇場霊」中田秀夫監督が語る 島崎遥香に“ホラー女優”の資質
「僕は、自分のホラー映画には『リング』の竹内結子さんのように、キュートなのにキリッとした目鼻立ちでどこか強さを感じさせる、そんな女優さんに出てほしい。『フェノミナ』に出ていた10代の頃のジェニファー・コネリーみたいなね。とくに今回の『劇場霊』は、魔物と化した等身大の球体関節人形が襲ってくる話ですが、ハリウッド映画みたいにマッチョに対決するんじゃなく、しかし拮抗する“強さ”がほしい。島崎さんにはそれがある。ホラー女優としてはすごく好みで……ああ、ハッキリ言ってしまった(笑い)」
ホラーではお約束のシャワーシーンまで体当たりで演じたぱるるの絶叫クイーンぶりを絶賛する監督だが、演技指導に手心は加えなかった。
「映画は監督、製作者、照明やカメラマンといったプロたちが外枠を作ってくれるから、どんな役者でもその場面に応じたテンションで集中して演じてくれれば絵作りができる。しかしまだ経験が浅い彼女がそれを欠いて現場に来たときには、かなり厳しい口調でビシッと言いましたよ」