著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

明日は仕事あるのか? 有吉弘行が苦しんだ事務所への電話

公開日: 更新日:

 売れていた頃からぜいたくをしていなかった有吉には最高7000万円の貯金があった。だが、税金や生活費でどんどん削られていき、収入がないのでジリ貧の生活が続く。食事は1日1食のみ。閉店間際のスーパーで250円の見切り品を買い、飢えをしのいだ。

 それだけ追い詰められていたらバイトでもすればよさそうなものだが、「あいつ、落ちぶれたな」と世間の人に蔑まれるのを恐れてバイトすらできなかった。この時期のことを振り返って有吉は語っている。プライドなんて早く捨てておけばよかった。プライドよりカネだろ、と。

 そのほかにも、「断食は3日まで」「近所の炊き出しの場所は把握しておけ」「貯金残高は心の余裕のバロメーター」など、本当の地獄を見てきた有吉にしか語れない重みのある金言が満載。あの捨て身の毒舌芸ににじみ出る絶対的な説得力は、このどん底暮らしで培われてきたのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情