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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

主演ドラマで明暗 米倉涼子の幸運と篠原涼子のミスマッチ

公開日: 更新日:

 ドラマは視聴率で成績が出るシビアな世界。秋ドラマも最終的な採点段階に入った。主演女優で見ると、今年も毎週20%を超える数字を記録し続ける米倉涼子(42)の「ドクターX」の独り勝ちは確実。現代版「水戸黄門」と呼ばれ、医療界の勧善懲悪ドラマはすっかり茶の間に定着した。

 ワンパターンでも黄門様の「印籠」を出すシーンのように「私、失敗しないので」のセリフがスカッとさせる。一時は「大門未知子のイメージが付く」とシリーズ化を躊躇したこともあったが、今や国民的なドラマにまでなった。

 女優・米倉に箔が付いた感もあるが、ドラマの世界には落とし穴がある。

「その時代の風に合うドラマと主演者がマッチしたときにヒットが生まれる。そんなドラマに巡り合えるかは女優の持っている運」(テレビ関係者)

 トレンディードラマはバブル全盛期だった。ワンランク上の生活と恋愛に若者が憧れたドラマとして大ヒット。鈴木保奈美山口智子や「温子・ゆう子」の「W浅野」が人気を博した。風は流れ吹き抜けていく。トレンディーブームも時代の流れとともに終わった。

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