作品をリスペクト ジュマンジ監督語る名作リメークの苦労
「ロビンは世界で愛された役者でありコメディアンだった。そんな彼の代表作でもある『ジュマンジ』を本人不在のまま、同じような作品を作るのではないかという恐れから批判的な声や心配する声が上がったんだと思う」
そして、こう続ける。
「『ジュマンジ』に限らず、最近の映画界ではリメークものや再解釈ものがいろいろと作られているけれど、僕は、むしろ“大丈夫なのか”って疑念を抱くのはまっとうな反応だと思うよ。だって、自分の好きな大切な作品を守りたいっていう感情はすごく健康的なものだからね。大事なのは、製作側がリスペクトをもって単なる焼き直しを作っているのではないという気持ちを強く持っているかどうか。そして、その気持ちを少しでも多くの人に受け入れてもらえたらうれしい」
98年の「ゼロ・エフェクト」(日本未公開)で監督・製作・脚本デビュー。実父は「スター・ウォーズ」シリーズで複数の脚本を務めたローレンス・カスダンであり、弟のジョン・カスダンも映画監督として活動、「ハリウッド一家」の一員だ。幼少期は父の作品にも出演していたが、俳優を目指したことは「まったくない」と苦笑いする。それでも、映画製作に向き合う父親の背中を見て育ち、「一番のメンター(良き指導者)」として同じ道に進むことを選んだ。