視聴率15%の快挙 TV界を席巻する「一茂」ブームの背景
ことし上半期にテレビ出演した回数は100本以上というからスゴイ話である。
「ワイドショーのコメンテーターはギャラも低くて1本10万円~(推定)。バラエティー1時間番組で70万円~。最近はゴールデンタイムのメイン出演も少なくないため、イベント出演なども含めれば上半期だけで億近い稼ぎがあるのではないでしょうか」(スポーツ紙の芸能記者)
マツコ・デラックス、有吉弘行がブレークしたのに続き、最近では坂上忍、梅沢富美男、出川哲朗が売れている。一茂は石原良純、高嶋ちさ子との3人で「毒舌トリオ」などと呼ばれている。テレビの売れっ子は40代後半から50代以降の中高年という流れにも一茂は乗ったのか。城下氏に昨今の売れっ子事情について聞くと、こう答えた。
「若い人が出てこないのは、テレビのメイン視聴者が50歳以上だからだと思います。制作側にしてみれば、経歴をテロップなどで紹介しなくても一発で分かってもらえる知名度があって安心。そのうえ好き勝手というと言い過ぎかも知れませんけど、ある程度、自由にやってもらって、番組が面白くなるのですから申し分ない。高齢化の進んだ今の社会に適応した売れっ子と言えるでしょうけど、どうでしょうか……」
一茂ブームの背景には、テレビは見るのも出るのも中高年という世相が横たわっている。