「お笑いは福祉」が原点…サンド伊達みきおが愛される理由
伊達がお笑いの世界に足を踏み入れたのは、高校のラグビー部で一緒だった相方の富澤たけしに熱心に誘われたからだ。伊達は既に親のコネで介護用品を扱う会社で営業の仕事に就いており、最初は断った。だが、富澤は諦めず、3年間にわたって伊達を説得し続けた。
仕事はやりがいもあり、営業成績も優秀。充実した日々を送っていた。しかし、就職して5年、転機が訪れる。大好きだった祖父が亡くなったのだ。
伊達は「あぁ、人生なんてあっけなく終わってしまう。急いでやらないと間に合わない」(オールアバウト「For M」16年5月15日)と実感した。そうして会社を辞め、お笑いの世界に足を踏み入れる決意をする。上司は快く送り出してくれた。
「お笑いは人を笑わせて、和ませて、癒す。福祉のひとつの形だ」(同前)と。
東日本大震災を経て、彼らが自然な形でチャリティーに力を注ぐのは、最初から運命づけられていたのかもしれない。もちろん、彼らの好感度の高さはチャリティーだけが理由ではない。たとえば、そのコンビ仲の良さも大きな魅力のひとつ。