橋本環奈はイベント中止に…輝かしき“学祭クイーン”の系譜
■杉本彩はセスナで移動?
かつて秋の学園祭といえば、アイドルイベントが目白押しであった。
「何校回ったかの実績でその年の学園祭クイーンだと話題になった。タレント側にもプロモーション、ファン開拓のメリットがあり、スケジュールをあらかじめ空けたりしていたものです」
山下久美子、白井貴子、浜田麻里らボーカリストにはじまり、田中美奈子、杉本彩、千堂あきほ、SHIHO、中條かな子ら、学園祭クイーンや女王と呼ばれた芸能人は何人もいる。川島なお美、森高千里もそう呼ばれた時期があるし、杉本彩はたくさんのステージを回っていくためにセスナ機をチャーターしたという逸話もあるほど。1980年代前半に「オールナイトフジ」で女子大生ブームが起き、大学と芸能界が直結したのがそもそものはじまりだといわれており、それが90年代半ばからはお笑いタレントに取って代わられ、今では学祭シーズンのステージ自体が下火になった印象である。芸能リポーターの城下尊之氏はこう言う。
「規模も迫力も盛り上がりも全盛期はすごいものがありました。ある規模以上のイベントを企画するサークルは警備会社に警備を頼んだり、ステージへの動線をどうするかといった準備から、タレントの『入り』と『出』まできちんと管理していたと思います。何より大きかったのは、スポンサーになる企業がいくつもあったこと。バブル期には多くの資金が集まり、バックアップしていました」