素人丸出しの私にとんねるずタカさんはよくしてくれた

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 挨拶しながら、小犬のように近づいていくと、宣伝用に用意された、おニャン子の写真集を手にしていた。水着の私が写ったページが広げてある。そして妹をからかう兄のように言った。

「新田ぁ、おまえのこの写真を見て、どれだけの青少年が今夜ナニするか、分かってんのかよ」

「………………」

 全身の血の気が引いていくのが分かった。このとき以来、水着のグラビア撮影と聞くと鳥肌がたち、尻込みするようになってしまう。

 沖縄の番組の収録でビキニが用意されていたときはスタッフにこう噛みついた。

「昨日はワンピースと言ったじゃないですか? なんでビキニなのか理由を教えて下さい!」

 大人の嘘にもうんざり。ちゃんとした説明があるまで、やらないつもりだ。しばらくすると……。

 バーン。凄い音がして、部屋の扉が開いた。陽光を背に、さゆりちゃんが2~3人のメンバーを引き連れて立っている。

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