相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?
大の里(24)の綱とりで盛り上がる大相撲5月場所。昨21日の11日目も、若隆景に勝利し、初日から無傷の11連勝となった。
場所後に新横綱が誕生するのは時間の問題。しかし、その一方で大の里が昇進すれば、大関は琴桜1人になる。
協会内では、新横綱誕生と同様の熱量で新大関を期待する声も少なくないのだが、次にその座に就くのは誰か。
まず、奮闘しているのが三役の3力士。元大関の霧島(29)と、優勝経験のある大栄翔(31)はこの日も勝利し、8勝をキープ。同じく8勝の小結若隆景(30)は敗れはしたものの、大の里を苦しめた。いずれも3敗と今場所の優勝は難しいものの、2ケタ勝利なら大関昇進に足がかりを作れる。
「霧島は相撲が上手く、大栄翔は馬力がある。若隆景は低い姿勢で下からの攻めが強烈です。元大関の霧島を含め、いずれも大関を張るだけの実力はある。気がかりはいずれも30歳前後の年齢に加え、体に問題を抱えていること。霧島は首にバクダンがあり、3月場所直前には右の股関節を痛めた。若隆景は右足の十字靭帯と外側半月板を損傷し、長期療養していた過去がある。大栄翔はケガによる休場はないものの、埼玉栄を卒業してから13年間、相撲を取っていますからね。決して万全ではないが、メンタルの強さで痛みを抑え込んでいると聞いている。3人とも実力者揃いとはいえ、今の地位で『3場所33勝以上』の成績を残せるのか。昇進後も、大関として安定した成績を残せるかといえば、心配です」(角界OB)