著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ようやく花開いたツートライブ 「THE SECOND」優勝の瞬間は涙で画面が見えなくなった

公開日: 更新日:

ツートライブの巻

 第3回「THE SECOND」で優勝を果たしたツートライブ。苦節18年目、ようやく全国ネットで花開いてくれました。

 野性味あふれた目力の周平魂(写真(右))と、目パッチリのたかのり(同(左))の同級生コンビ。NSC時代からちょっと違う視点でネタを作っていたので、どう化けてくれるのかを楽しみにしていましたが、低空飛行が続きました。

 今まで独自の世界に振り切ったネタをしたいけれど、お客さんがついてきてくれるか、わかってもらえるかを懸念してしまい、中途半端になって停滞していたのではないかと思います。私がNHKの「プロフェッショナル」に出演した際、たまたま周平魂から「新しい形のネタを書いたので見て欲しい」とメールで台本が届き、テレビの密着が入ることになりました。

「台本見たけど、こんなことしたいと思うてないやろ?」とストレートに聞くと、周平魂が「そうなんですよね。ホントはもっと行ききったことをしたいんですけど、お客さんがついてきてくれるかどうか、わかってもらえるかどうかわからないんですけど、先生どう思われます?」と言うので、「行ききれよ。好きなことしたらええねん」「いいんですか?」「やってみて(お客さんが)ついてきてくれへんかったら、そこでまた考えたらええやんか。やる前に悩むのやめてみ? 失敗しても納得いくやんか」「そうですよね、わかりました。行ききります!」と宣言したのです。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ