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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

石原さとみは好きなモノで固めたNY一人旅で幸運を掴んだ

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 けれど、どうやったら、その世界に行けるか分からない。そんな時に見たドラマでラジオパーソナリティーを演じている女優を見て、「女優になれば何でもできるんだ」(フジテレビ石原さとみのすっぴん旅inスペイン」19年1月3日)と思い、女優という職業を意識し始めた。

 ラジオパーソナリティーになるという夢は、女優デビューして間もなく実現した。だが、その5年間は、想像と違って苦しかった。

「清純派で売ってたからさ」「だから、すごくかしこまった状態で形を整えて、しゃべってたし。制限があったから想像と違ったっていうギャップもあって。多分ラジオとか好きじゃなくて入ったら、もしかしたら、こなせたかもしれないけど。理想が強過ぎて」(同前)

 ニューヨークへ一人旅に行ったのは、ちょうどこのラジオが終わった年の年末だった。それまでスタイリストやメークさんに任せっきりだったファッションやメークを夢中で勉強して、自分の好きなモノにしていった。すると、「月9」の主演のオファーが届き、CM出演が決まり、ファッション誌の表紙にもなった。その時はうれしくて泣いたという。自分自身が認められた気がしたのだろう。自分をさらすラジオに憧れ、女優になった彼女は自分を見つめ直し、自分を見つけたことで大きく変わったのだ。

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