“電波少年”は企画次第で視聴率が取れる革命的な番組だった
「進め!電波少年」(92~98年、日本テレビ系)
テレビ離れが叫ばれる昨今だが、一昔前はテレビの前で大いに笑ったし、泣いたし、トレンドも知った。ナレーターの木村匡也さん(52)は、1992年「進め!電波少年」(日本テレビ系)を端緒に「めちゃ×2イケてるッ!」「クイズ$ミリオネア」(共にフジテレビ系)、「どっちの料理ショー」(日テレ系)、「芸能人格付けチェック」(テレビ朝日系)といった、平成を支えた人気バラエティー番組のナレーションを担当してきた。タレントではなく、裏方にも近い特異な立場。その木村さんがバラエティー番組の変遷について振り返る。
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90年代のヒットバラエティー番組といえば、視聴率30%を誇る「進め!電波少年」だ。CGを使ったスタジオセットやアポなし取材、特徴的なナレーション、派手なテロップ使いなど、それまでにない新しい形をつくった。
「『進め!電波少年』は、松村邦洋くんが、後に総理大臣になる村山富市さんの長い眉毛を切りに行く。松本明子さんが、PLOアラファト議長に会いに行く。渋谷のチーマーを更生させてみる。はたまた香港のカンフースター、ユン・ピョウが本当に強いのか体を張って確かめに行く……。アポなしで突撃する新しいバラエティー番組でした。思い出すだけでもそのバカっぷりに、笑いが込み上げてきます」