武田鉄矢の古希祝い“教え子”集結 今もブレない学びの哲学
■「勉強しましょう、勉強」
「若い頃は女にもてず、大学受験も志望した高知大に2度落ち、浪人で入った福岡教育大も7年在籍した揚げ句に中退。海援隊として、勇んで上京しデビューした当初も鳴かず飛ばずで、ずいぶん苦労したそうです。ただ、若い頃の苦労は買ってでもしろと言う通り、今の華々しいキャリアはそうした苦い経験が糧になっているのは間違いない。幅広く興味を持ち、独学で学んでいくところは昔も今も変わらないと思います」(前出の関係者)
約5年前、日刊ゲンダイのインタビュー連載「65歳の地図」に登場した際は、寝室などに本を山積みにして、常日ごろから読書にいそしむ素顔をのぞかせた。
「老人が徘徊するのはね、行く場所が分からなくて、しているんじゃなくて、かつての恋人との思い出のあの場所とか、目的地があって、そこを目指しているんですよ。目的地になかなかたどりつけないで、結果的に徘徊してしまっている。悲しいけれど、どこか美しいじゃないですか。そんな物語を書こうと思っているんですよ」などと熱く語る表情はエネルギッシュで、「勉強しましょう、勉強」と言っていた。