戸次重幸「おっさんずラブ」新作でミスター残念返上なるか

折り紙付きの演技力（Ｃ）日刊ゲンダイ

　戸次は、大泉洋（46）や安田顕（45）らと同じくTEAM NACSのメンバーで、これまで数多くの映画やドラマに出演している実力派。

　著書に「男たちの宝塚」がある、映画・演劇ライターの辻則彦氏は、こう語る。

「戸次さんは、『男たちの宝塚』を舞台化した『宝塚BOYS』の初演メンバー。07年の初演時には、劇場に熱烈なTEAM NACSファンが詰めかけ、カーテンコールでは『シゲ！』と声援が飛び交いました。当時から、知る人ぞ知る的な俳優さんではありましたが、ここ数年の活躍ぶりは素晴らしいですよね」

　７月期でいうと、NHK朝ドラの「なつぞら」では天陽君の父として抑えた演技を。また、フジテレビの月９「監察医 あさがお」では敏腕刑事に。

「18年１月に公開された映画『神と人との間』では、女たらしで奔放な暮らしをしながらも、どこか屈折したナイーブな男を演じ切っていた。演技の振り幅が広く、特に内面の葛藤を表現する演技はお手のものだと思います。TEAM NACSという男ばかりのチームで長年行動していますから、男だけの世界についても知り尽くしているはず。そういう面が今回の『おっさんずラブ』でも生かされるのでは？」（辻則彦氏）