コロナ禍の紅白は「嵐祭り」無観客&リモートで異例づくし
コロナ禍で年末の「NHK紅白歌合戦」は異例づくしの開催となりそうだ。これから冬にかけ感染拡大が懸念される中、「無観客・生放送」を基本に検討が進められているという。さるキー局関係者はこう話す。
「メイン会場となるNHKホールに加え、ロビーや屋上、敷地内のスタジオ、さらには駐車場をフル活用し、スタッフや演者のソーシャルディスタンスの確保と3密回避を徹底しての開催となるようです。無観客なので、採点は審査員とリモコンのdボタンを使った視聴者投票がメインになるでしょう」
新型コロナの感染拡大に伴い、すでに同局の「うたコン」は6月からNHKホールで無観客の生放送を継続中。先月8日に放送された「ライブ・エール~今こそ音楽でエールを~」も「ウィズコロナの時代の夏の紅白」と銘打ち、無観客で実施。NHKは無観客開催のノウハウを蓄積させている。
「しかし紅白は、通常の音楽番組とは比較にならないほど多くの演者とスタッフが集まる超大型番組です。同じく大型番組である『24時間テレビ』(日本テレビ系)は先月、両国国技館から無観客生放送されましたが、関係者全員の3回のPCR検査を義務付けるなど、超厳戒態勢の下、実施されました。紅白のスタッフは24時間のスタッフと“クラスター完全阻止”の制作態勢の情報交換をしているようです」(前出のキー局関係者)