「タリオ 復讐代行の2人」にはウケるドラマの要素が凝縮
テレビドラマウオッチャーは、これらのドラマには「いくつかの共通点がある」という。
「まず、決してシリアスにならないこと。起こる事件やトラブルは深刻でなく、謎解きも単純。相手役の家政婦がおじさんだったり、明智五郎は大金持ち一族だったりと、遊び気分いっぱいの設定で、どこまでもライトなんです。主人公がラブするのがお約束なのですが、これも泣いたり叫んだりというドロドロの恋愛にはなりません。とにかく楽しくて、時々ちょっとホロリというのが、いまウケているんです」
こんなご時世に、人が次々と死んだり、面倒くさい好いた惚れた、生き方に悩んでもだえ苦しむなんていう重たいドラマは見たくない。新型コロナウイルスで在宅勤務やまっすぐ帰宅して、家でひとりのんびり見るのには、「天然キャラ女子コメディー」はちょうどいいのだろう。
もうひとつの共通点は、主演の女優がみんなとても表情豊かなこと。驚いたり、慌てたりすると、大げさに目を見開き、アップになったその可愛さも見どころなのだ。さらに、女性視聴者は主人公のファッションも注目で、「あのコーデを今度、真似してみよう」と参考にしている。