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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

張り込みの珍事 矢沢永吉が「悪いけど送ってくれないか」

公開日: 更新日:

 女性なら「キャッ」と叫ぶ場面だが、仕事柄、矢沢さんと確認することもなく了承した。同僚らと協議することなく「いいですよ」と快諾したのも、相手が矢沢だったからに他ならない。現場を空にするわけにいかず、同僚が六本木の防衛庁(当時)近くまで送った。

 興奮冷めやらぬ様子で戻った同僚は「緊張してなにも話ができなかった」と言うだけ。ちなみに、張り込みしていた中森明菜のほうは不発だったが、矢沢談議で盛り上がった。

 あの夜、我々の正体を明かしていたら、矢沢はどんな反応をしたのだろうか――。 =つづく

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